内定を承諾する前に職場環境に加えて教育体制も確認しておこう

mv

更新日

教育体制も要確認

人材育成に関する課題

介護業界は人材不足の状態が続いており、介護職は常に売り手市場です。求職者にとってはメリットの多い状況とはいえ、このことがミスマッチの要因になるケースもあります。介護の現場での人材育成に関する課題の一つが、新人介護職の教育を行う人材そのものがいないという点です。
現場で活躍する介護職も十分に足りていない職場では、新たに人材を採用しても満足に教育に費やすリソースを確保できないのは当然といえます。人材不足の状態が恒常化している場合、教育体制のマニュアル化もされておらず場当たり的な対応になることも珍しくないでしょう。マニュアルが整備されていなければ、体系立てて教育を行うというよりも現場で目で見て覚えることに近い教育になり、常に教育担当者が決まっているとも限りません。その日その日で違う指導をされてしまい、介護の基礎からしっかり知識を得ることが難しくなる可能性もあるのです。
指導者そのものが育っていない、人材育成のマニュアル化も整備されていない現場では、新人介護職も育ちません。その結果、人材が継続的に定着しなくなり、人材不足の課題からますます抜け出せなくなってしまうのです。

人材育成に関する課題

教育体制が整った職場の特徴

教育体制に関する情報は、内定承諾前にしっかりと確認しておくと安心です。応募を考えている職場で具体的にどのような教育体制が用意されているのかはもちろん、自分の目指すキャリアを叶えられそうかという視点でも判断するとよいでしょう。たとえばまだ資格を持っておらず、働きながら資格を取りたい場合、教育制度の一部に資格取得支援制度があることが望ましいです。
働きながら個人で資格取得の勉強をしようとしても、時間の確保が思うようにできないことも珍しくありません。そのため、資格取得支援制度がある職場はキャリアアップを考えるうえでとてもありがたい存在といえます。
資格取得支援のほかには、OJTやメンター制度が用意されている職場もおすすめできます。OJTとは、教育担当の先輩職員とともに実際の現場に立ち、実務を行いながら仕事を覚えていく育制度のことをいいます。実務を通じて必要な知識や技術を教えてもらえるため、どのような仕事をしてどのようなスキルを活かせるのかイメージしやすいことがOJTのメリットです。OJTと似たような制度で、メンター制度がある職場にも注目です。メンター制度では、業務の知識と経験を兼ね備えた先輩職員をメンターと呼び、指導を受ける職員をメンティと呼びます。メンターがメンティに対して個別でキャリア形成に必要な知識や技術の指導を行い、加えて悩みや現場での成長に関する精神的な悩みをサポートする役割も担います。
このほか、研修や勉強会が勤務時間内に行われている職場もおすすめです。業務時間外に研修や勉強会が行われている職場も少なくありませんが、そうなると実質残業になりますしプライベートの時間が大幅に削られることにもなりかねません。オン・オフをしっかりと切り分けられる環境であることも、介護業界で長く活躍するための大切なポイントです。内定を承諾する前に、教育体制が整っている職場かどうかを十分に調べましょう。

教育体制が整った職場の特徴

おすすめカテゴリ

働きやすい環境を実現しよう!

働きやすい環境を実現しよう!

職場環境に悩んでいる人へ