職員が快適に働ける職場とは？

更新日 2023/05/16

理想を追い求めすぎないことが大切

多くの職員が働きやすいと感じているなら離職率の低下にもつながりますし、求人の応募数も増加するはずです。とは言え、「誰にとっても働きやすい職場」は存在しません。Aさんにとっては働きやすい職場でも、Bさんにとっては働きにくいということもあるからです。理想を掲げることは大切ですが、追求し過ぎてはいけませんよ。

働きやすい職場の特徴を6つ紹介

1つ目は施設や事業所に独自の理念があることです。これは人材確保の観点から見ても重要なポイントです。施設・事業所が目指す方針の方向性が明確であれば全職員が共通認識を持つことができます。共通認識があれば、日々のケアやサービスの中で理念をどう実現していくかを自ら考えるようになり、職場に一体感が生まれます。また、判断に迫られた時に理念に沿って方向性を決めれば良いのでブレることもありません。
2つ目は勤務時間に融通が利くことです。24時間体制の介護施設もあり、勤務時間が不規則になりやすい職種ですが、見方を変えれば勤務時間の融通が利きやすいとも言えます。短時間勤務を取り入れる、休暇が取りやすいなどのメリットがあればプライベートとも両立しやすくなりますよね。これまで勤務時間が合わず断念した人も応募しやすくなるので人材確保にもつながるでしょう。
3つ目は人間関係が良好であることです。職場の人間関係は離職率や採用に大きく影響します。厚生労働省の調査でも人間関係が退職理由の上位を占めていました。人間関係が良好な職場は情報を共有し、迅速に助け合うことができるので業務の効率化にもつながります。介護の仕事は職員同士が協力し合う場面も多く、チームワークが仕事の成果に大きく反映されるので、人間関係は特に重視したいポイントです。
4つ目は教育体制が整っていることです。介護の仕事は無資格・未経験でもはじめられるので、知識やスキルが不足している人もいます。人材を確保するために未経験者を積極的に採用している施設も少なくありませんが、教育体制が整っていればスムーズに仕事を進められるようになりますよね。
5つ目はキャリアアップのサポートがあることです。スキル習得の支援も大切ですが、どのようにキャリアアップを図るかの基準を明確にすると、公正な評価が行われていることをアピールできます。また、外部研修への参加や資格取得を支援する制度は注目を集めやすいので取り入れている施設も多いようですよ。
6つ目はメンタル面のサポートがあることです。介護職は人々の日常生活に深く関わる仕事なので、メンタル面の負担が大きくなりやすいんです。定期的にストレスチェックや個別面談を行うなどして、職員が働きやすくなる工夫を考えていかなければなりません。