職場環境を改善することで得られる効果とは?

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改善するとどんな効果があるの?

何をどう改善するの?

職場環境の改善とは単純に室内環境を変えることではありません。室内環境をはじめ労働条件や人間関係など、ハードとソフトの両面から仕事に関わる部分を改善し、職員がより快適に働けるような環境を作ることです。
例えば、パソコンやモニターをより高機能なものに更新する、インターネット環境を整備する、室内に観葉植物を増やす、休憩できるスペースを確保する、勤務時間や勤務地の制限を緩和する、働きやすいように組織風土を醸成する、評価や報酬制度を見直す、などです。

何をどう改善するの?

どんなことが期待できる?

職場環境を改善することで次のような効果が得られます。
1つ目は生産性が向上すること。厚生労働省が行った労働安全衛生調査によると、職場で高いストレスを感じている労働者は50%以上にのぼり、その原因として挙げられていたのが仕事の忙しさ(42.5%)、仕事の失敗や責任(35.0%)、仕事の質(30.9%)、セクハラやパワハラを含む対人関係(27.0%)でした。このようなストレスを職場環境を改善することで軽減できれば、心身の健康問題も改善することができますよね。それに、快適に過ごすことができれば集中力も増すはずです。効率も上がり、生産性も向上するでしょう。
事実、職場環境改善の効果を検証した研究では、職場環境を改善するために必要な費用は職員1人当たり7,660円であるのに対し、改善した後に得られる利益は15,200円と、費用便益がおよそ2倍になると試算されています。つまり、職場環境を改善することは労働者のパフォーマンスや生産性を向上させ、ひいては企業の利益向上にもつながる、ということなんですね。
2つ目は労働者の満足度が上がり、離職率が低下すること。職場環境にストレスを感じていると労働者はモチベーションを維持するのが難しくなります。その状態が続くと、離職という選択をする可能性が非常に高くなります。少子高齢化が進む今、介護業界は深刻な人手不足に陥っています。今後さらに人材確保の重要性が高まっていくと考えられますが、人材の流出を食い止めるためにも職場環境の整備が急務だと言われています。
3つ目は良好な人間関係を築けること。人間関係が上手くいっていないとどんどん視野が狭くなって思考力や判断力が落ちたり、独りよがりの考え方になったりします。介護の仕事はチームで行うので、そのような状態では上手くコミュニケーションが取れません。ですが、職場環境を改善することでこのような問題を解決できるんです。例えば、好きな場所で仕事ができるようにしたり、個人面談やチャットツールを導入して上司に悩みを気軽に相談できる環境にしたりなど、ちょっとした工夫で働きやすい環境を実現することができますよ。

どんなことが期待できる?

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